有事の時は 2011 3 26

 有事の時は、特に非常事態の時は、
ある程度、軍主導で対応しないと、うまく行かないのです。
 よく政治主導と聞きますが、
選挙がある政治家にとって、非常事態の対応は荷が重いと思います。
 こうした、全く前例のない非常事態の時は、
成功すれば国民から英雄視され、失敗すれば国民から無能扱いされるでしょう。
 しかし、前例のない事態ですから、成功も失敗も、紙一重と言えるでしょう。
これは、選挙がある政治家にとって、リスクが大きなものとなるでしょう。
そういうわけで、雲隠れをする政治家が出ても不思議はないかもしれません。
強力なリーダーシップの結果は、
あまりにも大きな政治責任が発生する可能性があります。
 だから、強力なリーダーシップは発揮できず、
非常事態にもかかわらず、無難な対応、平凡な対策しか出てこないと思います。
この2週間のニュースを見ていると、それを証明しているでしょう。
 私は見るに見かねて3月19日に「軍主導」と書きました。
危機は待つことなく進行していく。
政治家が会議室で議論している間にも危機は進行していく。

軍主導 2011 3 19
 今回の東日本巨大地震に対する自衛隊の活動には、
被災地の活動に対しても、
原子力発電所の事故に対しても、
勇敢な活動に多くの国民が感謝していると思います。
 しかしながら、この1週間(3月13日から)の報道を見て、
気になることがありました。
 それは、報道記事の中で、よく見かけた、
「隊員の安全確保を図りつつ、任務を全うする」という趣旨の文言です。
 有事の時も、「隊員の安全確保を図りつつ、任務を全うする」と言うのでしょうか。
つまり、日本が戦争に巻き込まれた時も、
「隊員の安全確保を図りつつ、任務を全うする」ということでしょうか。
 今のところ、原子力発電所の問題は、沈静化しつつありますが、
この問題は、日本の命運を左右する「重大な有事」だったと思います。
 平和に慣れきってしまった日本では、
誰も「憎まれ役」を買って出る人はいません。
 本来ならば、こういう役割は、政治家が果たすべきですが、
今の政治家は、みんな役人化してしまい、荷が重いでしょう。
 政治主導と、よく聞きますが、
政治家の方が役人化してしまっては話にならない。


















































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